【札幌でヘッドマッサージを学ぶなら】 巷にあふれる睡眠神話(前編)
2022/03/02
巷にあふれる睡眠神話 前編
「90分の倍数の睡眠時間をとれば、目覚めがよい」
「22時から深夜2時までが睡眠のゴールデンタイム」
「7時間睡眠が寿命を延ばす」
「そうそう」って頷いてる人が多いでしょうか?
実はこれ「睡眠神話」なんて言われてるんです
実は人間の健康って
①食べて
②動いて
③寝る
このとってもシンプルな三つで成り立ってます
この中で、睡眠がうまく取れない事を悩みとして
訴えている人が以外と多いんですよ
・寝たいのに寝れない
・夜中に目が覚めて、そのあと眠れない
・昼間の眠気が辛い
・目をつむっても頭で考え事をしてしまって寝れない
こんなお悩みがあったら、お医者さんに行く?
それも一つの解決方法だけど
お薬に頼る前に健康の3つの条件を
一度見直してみましょう~
ちょっと睡眠に不安を感じる人はもちろん
すぐ眠れる人も
眠りの仕組みを知ってください
人間はなんで夜眠くなって、朝おきるのか?
このことには、2つの要素がかかわっていて
「眠りに入るシステム」と「目覚めのシステム」
が互いに抑制しあっていて
優勢なほうに切り替わるようになっているの
この切り替えに影響を及ぼすと言われてるのが
ひとつは体内時計
24時間ぴったりの周期じゃなけれど
おおむね1日周期でリズムを刻んでる
もう一つは睡眠負債ね
「体内時計」と「睡眠負債」が睡眠と目覚めに
影響を与えているとして…
そのとき脳では何が起こってるんだろう
睡眠にかかわるのが「視床下部」といって
自律神経系の中枢で
様々なホルモンの分泌をコントロールしている
視床下部の前のほうにある「視索前野」では
睡眠中に神経細胞から「GABA」という
神経伝達物質が作られてその物質が
目覚めにかかわる領域を抑制するので
睡眠という状態がつくりだされるの
サプリメントでも見かけるね
GABAを摂取すると眠くなるんじゃなくって
目覚めを抑えて眠りの状態を作るんです
だから眠りつづけられるってわけ
次は目覚めにかかわるのは
視床下部と隣り合う「脳幹」
脳幹は、呼吸や血液循環などを統制する中枢で
生命維持を司るとっても大切な所
脳幹の中の「脳幹網様体」という部分には
神経細胞が集合してて
ここから脳全体へ色んな命令が出されてる
なかでも「モノアミン」「アセチルコリン」
といった神経伝達物質を介した命令は
目覚めの状態をつくりだしながら
睡眠にかかわる領域を抑制している
ん~
難しい言葉がいっぱい出てきちゃいました
「眠りに入るシステム」と「目覚めのシステム」は
互いに抑制しあっていてどちらかが優勢になると
スイッチが 「パチン」 と切り替わるという関係
もうちょっと お付き合いを
覚醒を適切に維持するための脳内物質(オレキシン)
もあって、体温や血圧、ホルモン濃度などを
調整していて体内時計の情報を受けて
朝に活発になるから
昼間、起きた状態が維持できるのね
ただ、単純に
昼にピークがあって夜に下がるというものじゃなく
午後2~3時ごろは一時的に下がり
就寝時間の前にはぐんと上がり
寝る直前から急に下がる…
なんと
意外だけど寝る数時間前は眠くならない時間帯!!
たとえば
夜11時に寝る人なら8時から10時位にかけては
一日で一番眠れない時間帯になっちゃう
これはある意味「睡眠禁止時間帯」だね
夕方以降に明るい光を浴びると体内時計が
光によって後ろにずれこむから
いつも寝る時間が睡眠禁止時間帯に入ってしまって
なかなか眠れないなんて事もおきる
睡眠に悩んでいる人は
夕方以降に明るい光を浴びるのは避けたほうが○
だけど…
時間帯に関係なく授業中に眠くなっちゃったり
反対に夜中に見たいテレビ番組があれば
起きていられるでしょ?
これはモチベーションや気持ちの高ぶり
ストレスによる興奮が脳幹の覚醒にかかわる機能や
オレキシンをつくる神経細胞に影響するからだ
って言われてます
また満腹と空腹の場合の血糖値の違いは
オレキシンの生成に影響するので栄養状態も
目覚めに大きくかかわっているって言えるね
このように睡眠と目覚めには
「体内時計」と「睡眠負債」に加えて
・モチベーション
・心
・ストレス
・栄養状態
も関係しているんだな~
ここまで言っておいてなんなんですが…
眠りにこだわり過ぎない事
それが一番!!
「ねむらなきゃ」って意識しすぎると
反対に目が冴えちゃうので
ベッドに入って15分眠れなかったらいったんリビングへ
また眠気を感じたら寝室に行くというふうに
これを淡々と繰り返しているうち
眠気はたまっているから
そのうち眠れるから
次回は睡眠神話(後編)です